君に手紙を書くように
昨日は珍しくお皿を二枚も割りました。
テーブルの上のペットボトルを倒して床が水浸しになりました。
チェストの角に太腿ぶつけて大きな青痣ができました。
お風呂で本に集中しすぎてのぼせてしまいました。
左手の人差し指に棘が刺さったまま抜けません。

疲れているせいか注意力散漫でなんだかつまらない失敗ばかりしています。
だからといって今日の占いで牡羊座は最下位だったんだわついてないわなんて思うことはなくて
なんだかそんな自分が面白かったりするものです。
いつもいつもひとりの時でも少し緊張しながら生きていて失敗しないように注意を払いながら生きていて
そんな生真面目さが我ながらちょっとめんどくさい時もあるからです。
失敗ばかりの自分というものを昨日は堪能したので、また暫くは危険回避しながら生きるでしょう。
でも時々は気を抜きながら生きられればいろんなことがシンプルに見えてくるのだと思うのです。
譬話
たとえば
ある晴れた日の朝、窓を開けてとてもお天気がよかったからとそれだけの理由で、
部屋着のまま何も持たずに裸足で家から飛び出してしまった。
お財布も大事な本もお気に入りのネックレスもよく聴いたCDもなにもかも置いてきてしまった。
全力疾走でただひとつの方向に走って息が切れて汗をかいてベンチに座っている。
考え事をしている。
同じことをぐるぐると。
ぐるぐると。
きっと答えなどない。
同じ場所に戻ることもない。
わかっていることは裸足の足が痛いこと。
靴を買いに行かなきゃ。
それからのことはそれから考えることにしよう。
撫でて優しく
まぼろし
幸せの感情というものはいつもわたしにとっては幻で
いつかは掴めるだろうとそんな夢さえ見ない類のものだった。

もらった歌はこの先いつまでも私に幸せの感情を思い起こさせるだろうし
その大きな掌で頬を包み込まれるような優しさがずっと私を救うでしょう。
待ってても来ない
エイプリールフールじゃなくたって嘘はつくのよ。

4月だってのにボアやファーのついたコート着て歩いてる子見たら追いかけて引きちぎりたくなるし、
4月だってのにムートンブーツはいてたりぶ厚いタイツはいてる子みたらひっくり返して脱がせたくなる。
4月だってのに桜はもじもじ咲かなくて雨ばっかでなんだかちょっとつまんない。

思うように春は来ない。
だからもう待っててもしょうがないんだし髪を切るよ。
長いほうが似合うって言われた髪を。
弥生
ここ何年か毎年どこかで書いてるような気がするけれど私は本当に三月が駄目だ。
自分の誕生日月だし『三月』とか『弥生』とかいう言葉の響きは春を感じさせてくれて
なんだか温かい希望のような雰囲気がして好きなのだけど、
なぜか毎年三月はあまりいいことがない。
精神的にも不安定になるし、いつもにも増して理屈っぽくもなるし、
実際体調も少し悪くなったりもするし、とにかくいいことがない。
それなのに人から見れば精神的に凹んでる時ほど私は元気に見えるらしく
楽しそうねとか、何かいいことあった?とか、恋でもしてんじゃない?とか、的外れなことばかり言われて
またそれが一段と私を引きこもりにさせる。

はたしてこの三月もやっぱりいいことはなくて
なんだかすっかりいろんなことにやる気をなくしてしまった。
もしかしたらいろんな事に手を出しすぎているのかもしれない。
そんなに『上手』な人間でもないのだからここらで整理をつけるべきなのかもしれない。
三月の終わり、そんなことを思っていたら失くしたと思ってものすごくがっかりしていたお気に入りのペンダントトップが見つかった。
「わーい。捨てる神あれば拾う神ありじゃん。」
落ち込んだ気分はそんなことで救われるもので、まあその程度のものってことでもあるわけだけど。
気がつけば忙しくもうすでに四月のスケジュールが埋まって三月のことを忘れていく頃。
かといって三月のイタミが消えることなどいつまでもなく。
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